アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

水道民営化論(2days) 

05/12/28 先日の専売塩の話に似ているものとして、水道水へのフッ素添加問題がある。 アメリカを含む多くの国では水道水にフッ素が添加されていて国民の虫歯予防に寄与している。 しかし日本では依然としてフッ素が添加されていない。虫歯がなくなると困る人たちがこれまで政治的圧力をかけてきたのでは、という疑念は当然である。

リバタリアンの回答は簡単だ。水道を民営化せよ、である。 フッ素を添加するか否かは民主主義的に決められるべきではなく、 市場で決められるべきである。 民営化された水道市場では、消費者はフッ素添加の水道水を選べるし、 添加していない水道水も選べるだろう。 だいたい、近代社会で水道ほど技術的に発展していないものはないのではないか(消費者は金属管から蛇口をひねって出すという原始的な方法しかもたない)。

みんな同じものを消費するというのはいつだっておかしい。


05/12/29 昨日水道について「消費者は金属管から蛇口をひねって出すという原始的な方法しかもたない」と述べたが正確には正しくない。今は家庭ではレバータイプのほうが多いだろうし、不特定多数の人が使う場所ではセンサータイプが多い。 ただこれらは末端部分を民間の力によって工夫しているだけである。 ダム・浄水場から地下の水道管まで直前の99%は政府に所有されていて、 ユーザーエンドではそれに制約された発展性のないものになるしかない。

では水道を民営化したら具体的にどういう技術的発展が望めるのか。 それはわからない。飛脚の時代に電話を想像することはできないのと同じように。 しかし人類の経験上、人間の創造力や企業家の力がフルに発揮された場合、革新を望めることがわかっている。またよりよいものがより安く手に入ることが期待できる。(管理人の乏しい想像で言えば、浄水器やミネラルウォータークラスの水が、今よりずっと安い価格で蛇口から出てくるかもしれない。)

ところで政府に所有されているものをすべて民間が所有するとき、 どんなものでも人々の好みや所得に応じたものが供給される。 アナルコ・キャピタリズムとはただのつまらない政治的思考実験ではなく、 企業家・科学者あるいはSFファンが楽しめる想像である。


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