アナルコ・キャピタリズム研究(仮)
MiniBlog 050502-051015


05/10/15 なぜ制限された政府でなく無政府主義なのか。 David D. Friedmanの THE MACHINERY OF FREEDOM - Ch.36 - WHY ANARCHY? に その回答がある。

The logic of limited government is to grow. There are obvious reasons for that in the nature of government, and plenty of evidence. Constitutions provide, at the most, a modest and temporary restraint. As Murray Rothbard is supposed to have said, the idea of a limited government that stays limited is truly utopian. Anarchy at least might work; limited government has been tried.

(訳)制限された政府の論理はどんどん大きくなっていく。 そうなる理由ははっきりと政府の本質の中にあるし、また(政府が肥大化していくという)実際的な証拠もたくさんある。憲法による制限はどんなによくても 控えめでその場しのぎのものになる。 マレー・ロスバードが言っていたと思うが、制限された政府が制限された状態にとどまるという考えはユートピアンである。 アナーキーは少なくとも可能性がある。 制限された政府は可能性がない(試されたが失敗している)。

... I am willing to accept a slightly less than optimal production of a few public goods in exchange for the security of there being no government to expand into 95 percent of human affairs where it can do nothing but damage. The ultimate objective of my political actions is not limited government: it is anarchy.

(訳)少数の公共財がちょっとずつ最適生産に届かないのは構わないとわたしは思う。 もし人々が行なうことの95%にまで踏み込んでそのうえダメージを与えるだけの 政府が存在しないという保証があるなら。私の究極的な政治目標は制限された政府ではない。アナーキーである。

▼戦略的な理由もある。

... We are a long way from the objective of a severely limited government and a longer way still from anarchy. Even if anarcho-capitalism is ideally a better system, is it not wise to focus on the more immediate goal of reducing the government and put off to the future any discussion of abolishing it?

I think not. It is important to know what road we must take, but it is also important to know where we want to go. In order to understand our position ourselves and explain it to others we must know what we ultimately want, not just what compromises we may be forced to accept.

I suspect that one reason for the enormous success of the socialiat ideas of fifty and a hundred year ago -- ideas which in many cases are the orthodoxy of today -- was the willingness of socialists to be utopian. Their politics were Fabian, but their polemic was not. Their vision of an ultimate perfection was one of the most effective weapons in the practical struggle.

(訳)われわれは厳しく制限された政府論の目標からは程遠いところにいるし、 アナーキーからはなお遠いところにいる。 仮にアナルコ・キャピタリズムが理想的にはよりよいシステムだとしよう。 そのとき、政府を縮小するというより近いゴールを目指し、政府を廃止するという議論はどんなものも先延ばしにすることは賢いことだろうか?

そうは思わない。行くべき道を知ることは重要だが、どこに行きたいか知ることも重要である。自分の立っている場所を理解し、それを他人に説明するには、自分が究極的にどこに行きたいかを知らなければいけない。受け入れざるをえない妥協点を知るだけではだめである。

150年前の社会主義者たちの思想が大成功し、 多くの場合今日の定説になっている理由の一つは、 社会主義者たちがユートピアンであることをいとわなかったから だろうとわたしは考えている。 彼らは政治的にはフェビアン(漸進主義)だったが言論ではそうではなかった。 彼らの究極的かつ理想的なビジョンは、実際的な闘争において最も効果的な武器の一つになったのである。


05/10/09 『無政府主義と公共財問題:法、裁判所、警察』 Anarchism and the Public Goods Issue: Law, Courts, and the Police (PDF, David Osterfeld, mises.org) 【要旨】政府は公共財供給のために必要である、という社会科学のコンセンサスは合理的選択理論に基づいているにせよひどい誤りである。「公共財」で最も重要な「セキュリティ=法・裁判所・警察」は「非排除性」のために政府にしか供給できない、というのは勝手な理屈で、それらはすべて自由市場で個人個人に供給されうる。


05/10/04 リバタリアニズムを耳で聴く。『インビジブルハート』の作家はNPRのfrequent commentatorでもある。 とてもわかりやすい。(InvisibleHeart.com)


05/10/01 Bastiatのよく引用される名言。"The state is the great fiction by which everybody tries to live at the expense of everybody else."(国家とは皆が他人の金で生きようとするために作られた壮大なフィクションである。) 他のBastiatの引用はここで読める。(freedomsnest.com) ▼Bastiatがその死に際し後継者に指名したのがGustave de Molinari。 Molinariは最古のアナルコ・キャピタリストと考えられる。"The Production of Security"(1849)がここで読める。(praxeology.net)


05/09/30 WikipediaのAnarcho-capitalismの項目がいつのまにか驚くほど充実していた。


05/09/29 最小国家論の最古典を耳で聴く。Frederic Bastiat "The Law" の Audio Book。mp3の17:46から本編が始まる(freeaudio.org)。テキスト(英語)はここで読める(bastiat.org)。日本語訳もある(Libertarianism@Japan)。 ▼アマゾンのリストマニアでアナルコ・キャピタリズムの本を集めている人たち。 1. Listmania! Anarcho-Capitalism 2. Listmania! anarchocapitalism: essential reading 3. Listmania! Practical Anarchy月面軟着陸でもちらりとこのサイトが紹介されていた。ytakahashiさんはアナルコ・キャピタリストである(はずである)。 ▼World's Smallest Political Quizが少し変わっていたので翻訳と解説を修正した


05/08/30 Libertarianism@Japan紹介され、訪問者が増えている。 ▼リバタリアン・ピュアリティテスト(Bryan Caplan)の翻訳を見やすくまとめた


05/05/23 リバタリアン・ピュアリティテスト(Bryan Caplan)の翻訳(7)

[Libertarian Purity Test (5 points each)] 61.「私的制裁(vigilante justice)」は道徳的に許容される。たとえそれが政府の指導者に対するものであっても 62. 寄生者的支配エリートの利益のために生産的な構成員から搾取すること、これがすべての政府の本質である 63.国家はなくなるべきである 64.私はアナルコ・キャピタリストである


05/05/22 リバタリアン・ピュアリティテスト(Bryan Caplan)の翻訳(6)

[Libertarian Purity Test (5 points each)] 51.すべての税金は廃止されるべきである 52.高速道路も普通の道路もすべて民営化するべきである 53.連邦準備制度は廃止し、自由銀行制と民間発行貨幣で置き換えるべきである 54.法律に関することはすべて判例法・仲裁・私的法機関で置き換えるべきである 55.すべての政府は生来的に悪である 56.政府は不必要悪である 57.警察は民営化するべきだ 58.裁判所は民営化するべきだ 59.法律そのものが民営化されるべきである 60.国家は武装解除され、その軍隊は解体されるべきだ


05/05/21 リバタリアン・ピュアリティテスト(Bryan Caplan)の翻訳(5)

[Libertarian Purity Test (3 points each)] 41.移民法は廃止すべきである 42.食品医薬品局と医師免許制度は廃止すべきである 43.連邦準備制度理事会の独占的な権限を一切なくすべきである。またマネタリーベースは凍結されるべきである 44.労働安全法は廃止すべきである 45.最高裁判所はすべての経済規制を違憲だとして取り消すべきである 46.大人の麻薬使用はすべて合法にすべきである 47.差別禁止法はすべて廃止すべきである 48.軍事予算は少なくとも75%以上カットするべきである 49.アメリカはヨーロッパ・アジア・その他の外国基地から完全に撤退すべきである 50.敵国であっても民間人を爆撃対象にすることは道徳的に殺人に等しい


05/05/20 リバタリアン・ピュアリティテスト(Bryan Caplan)の翻訳(4)

[Libertarian Purity Test (3 points each)] 31.どの税金も50%以上減税されるべきである 32.政府支出は50%以上カットされるべきである 33.連邦規制機関の少なくとも半分は廃止されるべきである 34.独占禁止法は廃止すべきである 35.公立学校と公立大学は廃止すべきである 36.福祉制度は廃止すべきである 37.社会保障制度は廃止すべきである 38.高齢者向け医療保険制度は廃止すべきである 39.公有地はすべて私有化されるべきだ 40.ごみ処理・消防など自治体によるサービスはすべて民営化されるべきだ


05/05/19 リバタリアン・ピュアリティテスト(Bryan Caplan)の翻訳(3)

[Libertarian Purity Test (1 point each)] 21.マリファナは合法化されるべきである 22.大人の合意の下でのセックスはすべて合法であるべきである。たとえ金のためであっても 23.本・新聞・ラジオ・テレビ・インターネットなどはすべて表現の自由をもつ。たとえその意見やテーマが攻撃的で人を不快にさせるようなものであっても 24.私的なクラブはそのメンバーを選ぶにあたり独占的な権限をもつべきである。たとえそれが差別的であろうとも 25.国に対する奉仕活動にはすべて反対である 26.徴兵制に反対である 27. アメリカは他国に干渉しすぎである 28.軍事予算を減らすべきである 29.アメリカは裕福な同盟国の国防に援助するべきでない 30.アメリカは有事の際、できるだけ民間の標的を避けるべきである


05/05/18 リバタリアン・ピュアリティテスト(Bryan Caplan)の翻訳(2)

[Libertarian Purity Test (1 point each)] 11.学校バウチャー制度は公立学校を改善する 12.移民法は緩和すべきだ 13.住宅バウチャー制度は公営住宅を改善する 14.政府はもっと公有地を売却すべきだ 15.労働安全法は厳しすぎる 16.医薬品認可には時間がかかりすぎる 17.政府は貧困対策プログラムに支出しすぎている 18.(医師や配管工、その他の職業の)免許制度は厳しすぎる 19.政府は大学教育に金を使いすぎている 20.連邦準備制度理事会は自由裁量権を持ちすぎている


05/05/17 リバタリアン・ピュアリティテスト(Bryan Caplan)というのがある。すべてをYesで答えると 「完璧!世界はあなたのような人をもっと必要としている」というコメントが出る。 このテストによると、少しの不純物も含まない100%のリバタリアン イコールアナルコ・キャピタリストということになる。 簡単な英語だが、まとめて翻訳したものはリバタリアンの主張/政策判断の日本語簡易一覧になるだろうから、それを作ってみよう。全部で64項目もあるので毎日少しずつ作業をすることにする。

[Libertarian Purity Test (1 point each)] 1.税金は高すぎる 2.政府は金を使いすぎる 3.政府は規制をしすぎである 4.自由貿易を尊重する 5.最低賃金は廃止すべき 6.家賃統制は廃止すべき 7.都市計画法は厳しすぎる 8.高齢者向け医療保険は手厚すぎる 9.社会保障の給付金は多すぎる 10.郵政は民営化されるべきである


05/05/16 民間による法の作成と執行:ある歴史的事例(David D. Friedman)
05/05/15 The Machinery of Freedom: 29 - 警察、裁判所、法(David D. Friedman)
05/05/14 For a New Liberty: 12 - 公共部門3 - 警察、法、裁判所(Murray N. Rothbard, mises.org)
05/05/13 国家は間違いだった(Walter Block, mises.org)
05/05/12 英国における私道の盛衰(Word文書, Bruce L. Benson)
05/05/11 私拿捕と国防:私的利益のための海上戦争(PDF, Larry J. Sechrest, independent.org)
05/05/10 公共財の私的供給:理論的問題と海事史からのいくつかの例(PDF, Larry J. Sechrest, mises.org)
05/05/09 自然独占の神話(PDF, Thomas J. DiLorenzo, mises.org)
05/05/08 公共財の誤謬:間違った政府の正当化(Fare Rideau, http://fare.tunes.org/)
05/05/07 「市場の失敗」の神話(Russell Madden)
05/05/06 アナルコ・キャピタリズムとその敵たち(PDF, Libertarian Alliance)
05/05/05 インタビュー:デイビッド・D・フリードマン、経済学、アナルコ・キャピタリズム(booknotes.org)
05/05/04 リバタリアン映画ベスト20(lp.org)
05/05/03 毎年6月第1日曜は資本主義の日(celebratecapitalism.org)
05/05/02 ビデオ:ミルトン・フリードマン自身によるリバタリアニズム解説(hoover.stanford.edu)


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