アナルコ・キャピタリズム研究(仮)

『入門経済学―グラフ・数式のない教科書』 

06/02/09 『入門経済学―グラフ・数式のない教科書』。 大書店の棚に並ぶ無数の経済学入門書のなかで、どこにでもありそうなタイトル。 気づくはずがない。ちょうど3年前に出版されたこの本の存在を管理人は今日初めて知った。

これはある有名なリバタリアンが書いた教科書の翻訳である。 (この人はシカゴ学派でもあるのだが、管理人はこれまで著作を読む機会はなかった。) ざっと見たところ、リバタリアン度はミルトン・フリードマンよりはるか上、政府には財産権を保護する法と国防ぐらいしか認めていない最小国家論者である。 日本に現在ある経済学の教科書では最もリバタリアンなはずだ。(ただ外部性への介入は正当化していた。コースなどへの言及もないところを見るとちょっと古いのかもしれない。)

文字通りグラフ・数式を使っていない。 細かい価格論は抜きにマクロや国際経済論までカバー。 (必然的に公共政策論に偏っているが。) 歴史と頻繁に絡めているのもユニーク。 (10世紀頃の日本では中国の通貨が好まれたなど。著書に『征服と文化の世界史』という歴史書もあるぐらいの人だ。) 私立文系でぜひ使うべきだとおもった。


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